釣装備・・・山シューズ試行錯誤

私が好む源流の釣りは
道なき道を進み、崖を越え、雪渓を越え・・・時には登攀装備を駆使して進み・・・
渓で釣りをして、テン泊したり、ビバークしたり・・・
今も試行錯誤している山の装備について、今回はシューズを採り上げようと思います。
私は単なる素人であることをご承知おき頂いたうえで、ご参考になれば幸いです。



とある源流までのアプローチです。
2時間の登山道を経て、地形図にルート記載のない枯れ沢を1時間の直登
最後は崖を登り、尾根越えして雲の上へ・・・目的の渓まで4時間を要します。
一般登山道→ガレ場→崖登攀→尾根越え→崖降下・・・という内容です。

  

  



以前はハイカットの登山靴でアプローチしていましたが
純粋な登山とは異なるためか、様々な問題がありました。
足が固められて自由度がないため
傾斜のきつい下りで体の安定姿勢が保てずに転倒したり
足首が曲げられずに横に滑って転倒したり
重くて疲れてしまったり・・・私にはハイカット登山靴は合わないようです。

 



そもそも釣りの時は足を固めないブーツフットウェーダーやウェーディングシューズで
岩場、ガレ場を乗り越えたり、滝や崖を登攀下降しますが、トラブることがないので
アプローチもハイカット登山靴までは要らないのでは?と考えて調査すると・・・
その昔の登山者や歩荷は、強化ワラジや地下足袋でアルプスの高峰を越えていた・・・
つまり、足を固めない履き物で登山していた、ということ・・・
勿論、登山靴を否定するつもりはないし、私は登山上級者でもありませんが
そういう事実があった・・・ということを知るに至ったわけです。

          




そこで、ミドルカットのトレッキングシューズにチェンジ・・・
THE NORTH FACEのゴアテックス・・・片側重量430gです。
軽く、しなやかで、自由度が高くて歩きやすく、要所のフレームがしっかりしているので
突起に乗り上げても足を痛めることもなく・・・
渓(たに)歩きのスキルも手伝って足首を捻ることもなく・・・たいへん快適。
ミドルカットの暑苦しさ、ゴアテックス故のムレや浸水した時の渇きの遅さ
などが課題として残りましたが、使い勝手は飛躍的に良くなりました。

     



    
次に目を付けたのは、ロングトレイル寄りのローカットトレッキングシューズ。
私の足に合うTecnicaをチョイスしました・・・片側重量405gです。
フレームはより強固ながら柔軟性があり、ヴィブラムソールでグリップ力が強く
ロングに耐えられるクッション性の高さで、足への衝撃が少ないものです。
浸水後の渇きを考えて、ゴアテックスではないスタンダードモデルを選びましたが
ゴアテックスモデルより軽く、安くなることも魅力です。
ゴミや砂利の侵入はスパッツで対策・・・かなり満足できるものになりました。

      



ある時、登山を趣味とする友人から、トレイルランニングシューズを譲り受けました。
モノはLA SPORTIVA BUSHIDO・・・レーシングモデルなので片側322gの超軽量。
岩稜帯のトラバースが少ない登山では快適・・・だそうです。
トレイルランニング・・・略してトレラン
山岳路、岩場やガレ場も走るシューズなので、私の山歩きにもいいかも・・・
と勧められて試してみると、これまた素晴らしいシューズでした。
殆ど荷を持たずに走る競技向けなので
重荷を背負う私には、もう少しクッション性とサイドプロテクションが欲しいかな?




BUSHIDOの欠点を補うべく、トレランシューズを新調しました。
LA SPORTIVA ULTRA RAPTERⅡ
ロングディスタンスのベーシックモデルは、片側355gと少し重くなりますが
クッション性、サイドプロテクションは競技モデルより強化されています。
まだ使っていないのですが、上記Tecnicaと併せて使い分けていこうと思います。

    




シューズ選びでの失敗を少々・・・
普通の靴下でサイズフィッティングして歩いていると靴ずれ多発(笑)
これはスポーツ量販店で選んだ失敗でした。
そこで、登山プロショップへ・・・
登山靴下を履いてサイズフィッティングし、登山靴下を履いて歩く・・・
という基本を教えてもらいました。
メーカーやタイプごとに実際に履いて、自分に合うシューズを選ぶことが重要
ということも、この時に教えてもらいました。
ネットや量販店で適当に選ぶと痛い目にあうのでご注意ください。




あると便利な履き物・・・スポーツサンダル
夏の、整備された登山道や、渓のテント場ではTevaのスポーツサンダルを履きます。
山岳での使用も考えて造られているタイプは、ソールがゴツく、グリップも高いので
特にテント場では殆どコレを履いています。
各社スポーツサンダルがあるので、山で使えそうか確認する必要はありますが
一足あれば便利だと思います。




あると助かるもの・・・チェーンスパイク、クライミングアックス
山深く入り込むと、土付きの崖に出くわしたり、真夏でも雪渓に出くわしたり・・・
そんな時にチェーンスパイクを付けて、滑りやすいところを安全にクリアできます。
それでも「ズルッ」と滑るときはアックスを叩きこんでホールドします。
ペグを打ったり、その他叩きに使えるハンマーヘッドのアックスを使っています。
※夏の雪渓はシュルンド(空洞、落ちたら死ぬ)の転落に注意が必要です。

     




山シューズについていろいろ挙げてみましたが
何かご参考になるものがあれば幸いです。
また、建設的なご意見や情報がありましたらご教示お願いします。
そして、釣りは楽しく、ご安全に!

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